1673回 会長挨拶

みなさんこんにちは。17日間にわたる長かったオリンピックもようやく終わり、日本は金銀銅合わせてメダル41個を獲得し、過去最高の成績だったわけですが、皆さんはどんな競技を楽しんで見たでしょうか。
私はテニスや卓球やバドミントンといった、単純で、分かりやすい競技が好きでして、金メダルを取ったわけではありませんが、卓球が一番楽しく見させて頂きました。
男子はシングルで、水谷選手が3決で勝って銅メダル、団体では銀メダルでした。水谷選手の派手なガッツポーズが大変良かったわけですが、サンデー・モーニングで張本さんが「あんなガッツポーズはダメ。手は肩よりあげちゃダメ、スポーツは礼に始まり礼に終わるわけですから」と喝を入れました。それに対し、水谷選手は「命をかけているし、相手も命をかけてくる。戦場ですから」とコメントし話題になりました。「ガッツポーズくらいやらせてやれ」という声が大勢で、張本さんへの批判が殺到しました。私は、ガッツポーズはどんどんやった方が良いと思います。もちろん本人のテンションは上がりますし、見ている方も興奮します。「内に秘めた闘志」という言葉がありますが、闘志はどんどん表に出すべきだと思いますし、闘志で相手を圧倒しなければ勝てないと思います。そうでなければ世界の舞台で戦えないと思います。張本さんに喝です。
一方の女子ですが、シングルでは石川佳純が北朝鮮のキム・ソンイに敗れて初戦敗退、福原愛も3決で同じキム・ソンイに敗れてメダルを取れなかったわけですが、団体戦では準決勝でドイツに惜しくも敗れはしたものの、3決でシンガポールを破り、見事銅メダルを取りました。やはり女子も闘志むき出しで、ガッツポーズ連発でした。卓球は今までなんとなく根暗な人のやるスポーツ、という暗いイメージがありましたが、今回のオリンピックを機に、ガッツ溢れる楽しく、明るいスポーツと、イメージも変わり、注目度も大幅アップしたのではないかと思います。
先週も言いましたが、オリンピックではメダルを取るかとらないかで、天と地の違いがあります。銅は金と同じと書きますが、金と同じくらい価値のあるメダルだったと思います。北朝鮮のキム・ソンイにしても、銅メダルを取ったおかげで、高級マンションを金正恩からプレゼントされるかも知れませんし、負けていれば強制収容所行きだったかもしれません。まさに天と地の違いがあります。
話は変わりますが、レスリング女子はすごかったです。吉田沙保里は4連覇ならず残念な結果でしたが、6種目中4個の金メダルということで、それも3種目の決勝では残り何秒というところで大逆転という、すばらしい逆転勝利がありました。バドミントン女子ダブルスでも高松ペアが決勝の最終ゲーム、16対19と追い込まれた土壇場から、一気の5連続ポイントで逆転勝利し、日本勢初の金メダルを取り、歴史を塗り替えました。また、テニスの錦織も準々決勝で相手のマッチポイントから4ゲーム連取で逆転勝利というのがあり、3決でナダルに勝って銅メダルをとり、日本勢として96年ぶりにメダルをとりました。日本人はいつからこんなにメンタルが強くなったのでしょうか。
やはり、「内に秘めた闘志」では、世界では戦えません。感情も闘志もどんどん表に出して、自分中心で、ガッツポーズ連発というのが、世界で戦うためのメンタル、姿勢ではないかと思います。
ということで、会長挨拶を終わりにします。
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Last Update:2016年10月15日